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2014年04月15日

Tao塾通信 No29 2013/03/13

最近、めずらしく大笑いできた本があります。
【キャン・ユー・スピーク甲州弁?】という本。
タイトルからおかしい。そして副題が
《がんばれ!みんなの甲州弁》売れるのか??
あっ、私買いましたね。
 
帯には、飛行機でぎっくり腰になったおじさんが
甲州弁で助けを求めていて、 フライトアテンダントが
「お客さまのなかでお医者さまか甲州弁が話せるかたは
いらっしゃいませんかー!!」と叫んでいる漫画が描いてあります。

山梨では【背中をかいて】は【背中をかじって】というらしい。
[背中がかゆいときに東京で「背中をかじって!」と頼むと背中をガブっと
歯でかまれるそうだ。東京は怖いところである。]。。と書いてあります。
噛まんだろうがぁ!!と突っ込みながら読みました。

この本で解決したことがいくつかありました。
露天温泉でノンビリしていたときに、私よりもはるかに年上の
おばはんから「おっかさん、どこから来たの?」と訊かれたのです。
若い人からだって「おっかさん」なんて言われたことないのに
こんな年上の人から「おっかさん」って呼ばれたくないぞ~!と
かなりショックでした。で、この本のおかげで目からウロコ。
「おっかさん」というのは「おくさん」ということなんだそうです。
「おくさん、どこからきたの?」これなら普通の会話ですよね。
「おっかさん、年いくつ?」と訊かれて「88才です。」などと母の年齢を
答えないようにしよう。

もう1つアハっ!体験がありました。
山梨生まれではない友人が地元のお友だちと一緒に
現れました。この地元のかたが、めちゃめちゃ方向に強いらしく
東西南北が会話のそこここに入ってくる。話について行けない。
あの道を西にいってから北に曲がって。。。という会話。
この本でわかったのは、山梨県民は山に囲まれて育っているので
東西南北がすぐにわかる。それで家のなかでも場所を示すのに
「テッシュどこ?」「テレビの西側よ。」という会話が
普通なんだそうです。
ほんまか?まだ地元の知り合いに確認をとってはいませんが
あのめちゃめちゃ方角にこだわった女性のことを思うと
真実だと思います。

1番笑いが止まらなかったのは、山梨では
[ぜ]という音が[で]になるという話のくだり。
よかったら読んでみてください・・って
売っているかしら?都会で。
 
 *キャン・ユー・スピーク甲州弁? 五緒川津平太著 樹の上の家出版

今のは笑い話ですが、ほんの一言のすれ違い、ちょっとした誤解で
10年も20年も大切な人と疎遠になるなんて、人間は面白いことを
平氣でしますよね。もったいないですよね。たった一言、
氣になったその時に、その場で確かめていたら・・・誤解を解いていたら
ますます仲良くなれたかもしれない。
人と人との出逢いは、ほんとうに貴重ですものね。出逢ったことだけでも
意味があるのでしょうが、出逢ったからには、その縁を大切にしたいものです。
古代メキシコのトルテックの継承者である
ドン・ミゲル・ルイスさんの提唱している4つの約束は
私たちをとても自由にしてくれるように思います。
今日の【Miracle of Love】は4つの約束のお話し。
  
[Miracle of Love]

若い友人が八ヶ岳に遊びにきたときにFacebookに登録してくれたので
1月からFacebookを始めてみました。最初に開いたとき、みんなのシェアを読んで「一般社会では、みんな毎日、どこかで仲間とあっては美味しいものを食べて、そして勉強会やワークショップなどに参加しているんだぁ!!」と愕然としました。
なにせ、冬場は週に4日間くらい、誰とも会わない、話さないなんてぇ毎日を過ごしていたので
「いいのか?これで私の人生・・・」とFacebookショックとでもいうような落ち込みを体験しました。2時間くらい寝ないで布団の上で、そのショックを味わっていてから、おもむろに浮かんできたのは「何をしているかと私の価値は無関係」という簡単な事実でした。落ち込むのも早いが、浮かんでくるのも早い。

あとで友人から「Facebookで鬱病になる人がいる」ときいた時に、とてもよくわかりました。
で、もちろんFacebookには「私はこんなに今さがり氣味」なんていうコメントを書くよりは
「今、幸せなの!こんなステキな体験したのよ~」ということをシェアすることのほうが圧倒的に多い。これってある意味引き寄せのツールにはなりそうですね。もっとも自分の書いたものを見ながら「こんなふうに書いているけれど、ほんとは辛いのよね」なんて思っていると、かえって逆の引き寄せになることもある。
それはそれとして、このFacebook体験からドン・ミゲル・ルイスさんの
4つの約束の大切さんを感じました。
はぁ?4つの約束って何?というかたのために、まずは4つの約束を書きますね。
英語ではagreementなので合意とか契約という意味でもあります。
誰との合意であり、約束なのかというと自分と自分の間の合意であり
約束です。自分と結ぶ、この新たなる約束は、
人生を大きく変えていく力になる・・・とルイスさんは書いています。

 *四つの約束 ドン・ミゲル・ルイス著 コスモス・ライブラリー

********************

第1の約束
  Be impeccable with your word.
完璧な言葉をつかおう!正しい言葉をつかおう!

第2の約束
  Don't take anything personally.
何事も個人的に受けとらない。

第3の約束
  Don't make assumptions.
  思い込みをしない。

第4の約束
  Always do your best.
いつでもあなたのベストをおこなうこと。

*********************

この4つの約束を、どう捉えるかは、
人さまざまでもいいのかなと思います。
私は、今のところ、こんなふうに思っています。

第1の約束 Be Impeccable with Your Word.
impeccableには以下のような意味があります。
【非の打ち所がない・全く欠点のない・完璧な・罪を犯さない】
正しい言葉というと、お釈迦さまの八正道のなかの
正語を思いだします。【正しい】の意味をいろいろ考えてしまいますが
あるかたが、【単純/明快/矛盾なし】と説明してくださいました。
人に伝える言葉は単純でわかりやすく、そして自分も相手も明快にする
またそこにはウソがない・・これが正語・・・まさに単純で明快です。
ルイスさんは、この【罪がない】という言葉に関して
「自分自身に背かない」という説明をしています。
自分の価値をさげたり、自分を傷つける言葉はimpeccableではない。
もちろん人を非難すれば自分自身に戻ってきます。つまり、それもimpeccableではない。
言霊という点でも、この合意・約束はとても大切です。
言葉を愛を分かち合うことにつかいなさい。
そうすれば、あなたは天国に生きることになる、、、、
ちょっとメルマガ読むのをやめて、ルイスさんが言うように
あなた自身に、どれくらいあなたが素晴らしいのかを伝えてみます?
あなたが、あなたを、どのくらい愛しているのかを伝えてみます?
自分自身に【私はあなたの最高のサポーター!】だって伝えてみます?

第2の約束 Don't Take Anything Personally.
この約束を実行するのは、私にとってはなかなか難しい。
でもルイスさんの言っていることは、わかりやすいです。
私たちは一人一人、自分の世界を創り上げている。
その世界には私だけのルールブックがあって、
そのルールブックに照らし合わせて、「ステキ!」とか「最低!」だとか言っているだけだ・・ということですね。
誰かが私に「あなたのこと大好き!」と言ったとしても、
反対に「あんたなんか、顔もみたくないわ!」と言ったとしても
それは私のことではなく、言っている相手の世界の現れで、
その言葉は私のことではなく相手自身のことだということです。
昔、誰かから聞いた話・・・
あるグルのところでは新入りの弟子は首にカードをぶるさげる。
「私は今ポジティブです。私の言うことは信じないでください。」
その次には「私は今ネガティブです。私の言うことは信じないでください。」というカードをぶるさげる。
何をいっても相手は私の言葉を受けとらない。そして、自分自身も何か言うたびに、そして何か考えるたびに、そのカードによって氣づきがもたらされる。
第2の約束も、約束を守り続けることで大きな氣づきが起こります。

確かに私は、まだこの約束を守るのに苦労してます。
なぜなら、自分の価値を決めるのに、人からの評価や言葉を頼りにしていた癖がまだだいぶ残っているから。
これでいいのかしら?それとも、これはまずいかしら?なんて、
まわりの人の反応を見ながら方向転換したりもする。
でも、この約束は、その呪縛から私を自由にしてくれるパワーがあります。
第2の約束を遂行することは、楽しみなのです。
頑張って証明なんてしなくても、誰かからお墨付きをもらわなくても
私が私の内なる神に氣づけば、その内なる神に導かれて自分の道を歩んでいくことができる。。。わけですものね。

第3の約束 Don't Make Assumptions.
これはわかりやすいですよね。
わからないときには訊け!勘ぐるな!と
ある人から言われたことがあります。至言です!
でも勇氣がいるのですよね。私の頭の引き出しのなかを探して、たぶんこうだろうという答えをひっぱりっだすほうが、よっぽど楽だと思っていました。
でも、はずれるのですよ。思い込みって。
腹の立つメールってありませんか?友人からきたメールを読んで、
なんて失礼な言い方なんだ!とか、なんでこういうこと言うのかなぁ・・・とか。
で、それに対して、思いっきり反撃のメールを書いたり、
逆にそのあと、相手を無視したり。。。
江戸っ子なので、すぐにかーっとなるんですよ、私。
で、最近は、メールの場合には何回も読む。その嫌なことが書いてあるメールを読む。しっかりと読む。すると、違う文面が見えてくることがあります。
あれっ?これって、私を非難しているんじゃなくて、
ありがとうって言ってる?
まっ毎回じゃないですよ。でも、そういう時がある。
そうじゃなくても、あ~私の思ったような意味じゃないんだぁ・・と
氣づくことが多いのです。あるときには、ちゃんと読んでみただけで
腹を立てていた理由が消えてしまうこともあります。
読んだ瞬間の、あのかーっときたのはなんだった?と
自分でも不思議になる。
質問をするのも前より楽になりました。なぜなら聞くと相手が、
ちゃんと答えてくれることがわかったからです。
なぁんだ、こんなに簡単だったのねと思う。
すると次も質問するのが楽になる。
「こんな質問をしたら、相手が変に思う」とか「
相手を怒らせるかも」なんていうのもassumptionsですものね。
まっ怒らせることも確かにある・・・だから伝えるときには
第1の約束・・Be impeccable with your word. 
それでも怒らせちゃったら第2の約束・・Don't take anything personally!


甲州弁ではありませんが、日本人同士でも年代が近くても異文化コミュニケーションだと思って相手の言葉の意味の確認をすることも多くなりました。これだけでも流れが変わるようです。
怒りのままに返信したらわからなかったことでも、確かめることによってわかることがある。
エックハルト・トールさんはエゴにエゴで戦いを挑んでも無駄な努力だと教えています。
それより自分自身の意識の状態に責任を持つこと。そうですよね。
で、思い込みでなく間違いなく失礼な非難のメールを受けとったら・・そう、その通り!第2の約束ですね。Don't take anything personally!
そして、その人に何か伝えるときには・・Be impeccable with your word.

第4の約束 Always Do Your Best.
【ベストを尽くす】という言葉は、あまり好きではありません。
なにかお尻を蹴飛ばされるようで。頑張らないといけないように思っていました。
でも、今回、氣づいたのは【いつでも、あなたのベストで行動する】ということは【頑張らなくていいんだよ】という意味もあるんですね。
10の力があるときには10を、3の力しかないときには3を使い切ることがベストを尽くすこと。
10の力があるのに5しか使っていなければ、Do your best!は【もっと頑張れ!】ですが
3の力しかないときに10を目指していたら、その時のDo your best!は
【そんなに頑張らないで自分らしくやりなさい】なわけです。この約束は私にとって大切なものになりました。
手を抜いているときには、もう少し行けるよ!がんばり過ぎているときには、自分を大事にしなさい。。。ということを、
この約束は教えてくれている☆

だから、どの約束を守るときにも。。。Always do your best!
4つの約束を守ってみようか。。。と思うだけでもいい。
そうすれば、守れていないときにそれが見える。それで充分。
自分が何をしているのかが見えればいい。
変えるのではなく、ただ見ていく。
すべてを見ていく・・・これならできそう。

八正道も、禅も、エックハルト・トールさんも
ジャンポールスキー博士の12のレッスンも
みんな、同じことを違う言葉で教えてくれています。
あなたが、ワクワクするもので遊んでくださいね。
あっ、もうやっているって?そうですよね。

Tao塾通信はにえかわかよこのTao塾のメルマガです。
聴いたこと、読んだことは、それが1秒前であっても
面白そうだと人に話す・・という癖があります。エピソードの原典やバックの理論など、まったく知らずにです。
ということで、もし、Tao塾通信のなかで話されたことに間違いを発見したり、エピソードの原典をご存じだという場合には、是非教えてくださいね。
 

投稿者 kayoko : 2014年04月15日 22:15

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